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ウレタンマスクが販売中止に?その理由はなぜ?効果はないの?

昨今の感染症から様々なマスクが販売されてきました。

そんな中、ウレタンマスクが販売中止になるのでは?と噂されています。

今回はウレタンマスクが販売中止となり得る理由や効果がないのかを調査していきます。

そもそもウレタンマスクってなに?

ウレタンマスクとはどのようなものか知らない方のためにまずはウレタンマスクについて説明します。

ウレタンとはプラスチックの一種で「ウレタン結合を持つ化合物」のことを指します。

一言でウレタンと言ってもスポンジから塗料、断熱材や接着剤などなど様々な場面で用いられています。

私たちの生活でかならず目にしたことがあるものです。

ウレタンマスクの特徴としては

  • 通気性が高く運動時にも使いやすい
  • フィット感が良い
  • 洗うことができるため繰り返し使える
  • 比較的安い

このような特徴があります。

色も様々あり、スタイリッシュなマスクであるため老若男女問わず人気がありました。

特に夏などの暑い時期は通気性が良いため熱中症になりにくいマスクとしても話題になっていましたね。

そんな使い勝手が良さそうなウレタンマスクですが、販売中止になるのでは?と言われています。




ウレタンマスクが販売中止と言われている理由

実際のところ、現時点ではウレタンマスクは販売中止にはなっていません

しかし、販売中止にするべきではないかという意見は多数出ています。

その理由として挙げられているのが以下のものとなります。

  • ウィルス対策にはならない
  • 飛沫対策も十分とはいえない

この根拠としては昨年12月に行われた国立研究開発法人「理化学研究所」(理研)のスーパーコンピューター「富岳」による、マスク素材ごとの飛沫防止効果のシミュレーションの結果があります。

このシミュレーションの結果を簡単にまとめると

吐き出し飛沫量のカット率
不織布マスク 約80%
ウレタンマスク 約50%
吸い込み飛沫量のカット率
不織布マスク 約70%
ウレタンマスク 約30〜40%

この結果だけで見ると不織布マスクの方が圧倒的にカット率は高いということがわかるかと思われます。

さらにもう一つ実験を行ってくださった方がいました。

これはウィルスの専門家である西村秀一医師の研究結果のグラフです。

この結果を見るとわかるように、布マスクやウレタンマスクの除去できる粒子の大きさの範囲がかなり小さいことがわかります。

というかウレタンマスクってほとんど除去できてないですね・・・

ウィルスの含んだ飛沫が約2μmということを考えるとウレタンマスクはほぼ仕事ができていないですね。

こうして考えると不織布マスクは安く手に入る上にカット率も高いことを考えるとコスパは良いですね。




ウレタンマスクは効果がないの?

ではウレタンマスクは全く効果がないのでしょうか。

不織布マスクと比べれば効果がない、といえてしまうのですが、全く効果がないわけではりません。

極々少しではありますがウィルスを防ぐ可能性はありますし、何より花粉対策にはなります。

花粉の粒子系は30〜40μmと言われています。

ウレタンマスクであっても花粉ほどの大きさであれば十分カットできます。

そう言った意味ではウレタンマスクは十分使用する意味があるといえます。

PM2.5の場合は透過してしまうためアレルギー性物質全般の透過を抑えることができるわけではないため不織布マスクを使用した方が無難とはいえます。




まとめ:感染予防はウレタンマスクではなく不織布マスクで!花粉ならOK

今回はウレタンマスクが販売中止となり得る理由や効果がないのかを調査してきました。

実際のところはウレタンマスクは花粉などの粒子系が大きいものには使えるため販売中止にはならないでしょう。

しかし、感染対策という面では十分とは決して言えないため外出の際にウレタンマスクをつけていると様々言われるかもしれませ。

状況の応じて不織布マスクを使用するようにしましょう。

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