季節

秋刀魚がとれない理由は?2020年は秋刀魚が高級魚に?安く買う方法を紹介!

秋の味覚の代表として秋刀魚(サンマ)が挙げられますが、2020年は秋刀魚が不漁となっていることがわかっています。

昔から大量にとられどの家庭にも並んでいた秋刀魚は、なぜとれなくなってしまったのでしょうか。

今回は「秋刀魚がとれない理由は?2020年は秋刀魚が高級魚に?安く買う方法を紹介!」ということで紹介します。

秋刀魚がとれない理由は?

なぜ2020年は秋刀魚がとれないのでしょうか。

秋刀魚がとれない理由として2つほど原因が挙げられています。

そもそもの資源量の低下

近年の秋刀魚のとりすぎで秋刀魚がいなくなっているのではないかと言われています。

これは全国さんま棒受網漁業協同組合の秋刀魚の漁獲量のグラフです。

2008年の最大量からどんどん下がり、2015年からは最低の数字が続いています。

毎年少ないということからそもそもの個体数が減っている、つまり資源がなくなっているのではないかと考察されています

未成魚体の状態で乱獲してしまい絶滅危機となったうなぎや近年ではマグロの未成魚体の乱獲も目立ち問題となっています。ニシンなんかも高級魚になってしまいましたよね。

前例があるだけに資源がなくなってしまう可能性は十分にあり得ます。

秋刀魚はいるが日本に近寄らない

先ほどのグラフは日本近海でとれた秋刀魚の漁獲量です。

つまり、日本の周りでとれたものがカウントされているのです。

では、日本以外の場所ではどうなっているのでしょうか。

秋刀魚は普段は太平洋の真ん中あたりにいます。そして産卵のタイミングで南下します。

その際に一部の群れが日本近海を通りかかります。

その一部の群れがどのくらい日本に寄ってくるかでその年の漁獲量が決まります。

つまり、太平洋から日本に近くまでの間に他の国に秋刀魚がとられる量が多ければ多いほど日本の漁獲量は低くなる可能性が高まります。

日本の秋刀魚漁船は外国のものよりも小さく、一回あたりの漁獲量に差が出ます。

昔は日本の漁業のレベルが高く漁船の大きさに差があっても日本が有利だったと言われていましたが、最近では漁獲量が外国にくらべ日本が劣ってきています。

つまり、他国の漁業のレベルが上がっていることも考えられるわけです。

このグラフは全国さんま棒受網漁業協同組合の冷凍秋刀魚の輸入数です。

2012年が極端に少ないのですが、その次の年からは一気に上がっています。

国名 数量(トン) 金額(千円) 単価(10kg当円)
韓国 291.1 96,008 3,298
中国 38.2 7,474 1,957
台湾 6,040.0 1,002,885 1,660
6,369.2 1,106,367 1,737

台湾からの輸入が圧倒的ですね。

台湾の秋刀魚漁船は日本の漁船と比べるとかなりの大きさを誇ります。

輸出にここまで出せるということはかなりの漁獲量があることが予想されます。

このように、全体で見ると秋刀魚の量は減っていないが日本に近寄る前にとられているという可能性が高そうです。

また、地球温暖化により低水温を好む秋刀魚が日本に近寄らなくなったこともあります。

2020年は秋刀魚が高級魚に?

秋は脂がのり、どの家庭の食卓でも見られた秋刀魚ですが2020年は高くなるという噂があります。

実際、1匹6,000円の価格が付けられたようです。しかしこれは初物だからという意味でご祝儀的な価格の付け方だったと言われています。

8月から始まったサンマ棒受け網漁では前年よりも10日遅い8月23日に初水揚げとなりました。

そして、8月の秋刀魚の漁獲量は過去最低の漁獲量となりました。

このペースで行くと、過去最低の漁獲量となった2019年を大きく下回ることが予想されています。

そのため、秋刀魚の価格が上がるのではないかと言われています

しかし、だからといって1匹あたりの価格がめちゃくちゃ高くなるということはないでしょう。

不漁となった去年でさえ、浜値は317円/kgでした。

ここに諸経費や運賃などなどが追加されスーパーなどに並びます。

そのため、今年も昨年よりも少し値上がりする程度で落ち着くと言われています。

ですので、1匹6000円払わないと食べられないということはないので安心してください!

秋刀魚を安く買う方法を紹介!

秋刀魚はそこまで値上がりしないと説明はしましたが、少しでも季節の秋刀魚を安く食べたいのであれば国産にこだわる必要はないかもしれません。

外国産の冷凍秋刀魚を使うだけで国産よりも安く済みます。

近年の冷凍の技術はかなり進歩しているため、昔に比べ水っぽくなりにくくなっています。

むしろ、家庭での秋刀魚の扱い方次第で大きく変わります。

太平洋から産卵のために南下するわけですが、その際に餌をたくさん食べて移動してきます。

そのため、秋になると大体の場所ではしっかり脂ものります。

ですので、刺身などではなく焼き魚で楽しむのであれば冷凍秋刀魚を使えば安く済ませ、美味しく秋の味覚を楽しむことができます。

まとめ:秋刀魚の値段がそこまで上がらない

秋刀魚がとれない理由は?2020年は秋刀魚が高級魚に?安く買う方法を紹介!」ということで紹介してきました。

秋刀魚の値段はそこまで上がらないはずです。

また、漁獲量が減っても冷凍秋刀魚は国内にたくさんあるはずなので秋刀魚が食べられないという事態はまずないでしょう。

みなさんも、冷凍秋刀魚をうまく使って秋の味覚を楽しみませんか?