最近耳にすることが多くなった「熱中症警戒アラート」が2020年7月から関東甲信地方で先駆けて実施されています。
今後は全国的に実施されていくことが予想されますが、熱中症警戒アラートが発表された際に学校の部活動はどうなるのでしょうか?
今回は「熱中症警戒アラートの部活動中止の基準は?学校の対応はどうなる?」ということで紹介します。
目次
熱中症警戒アラートとは?

そもそも熱中症警戒アラートとはどのようなものなのでしょうか?
まずは熱中症警戒アラートとはどのようなものかを説明します。
なぜ熱中症警戒アラートは発令された?
名前の通り熱中症対策のために発令されます。
これは「暑さへの気づきを呼びかけて熱中症への予防行動をとっていただくための情報」です。
つまり、夏の間に発令されると考えて良いでしょう。
熱中症警戒アラートが発令される原因となったのは、気象庁が「災害級の暑さ」と表現して警戒を呼びかけた2018年に1500人以上の方が熱中症で亡くなったことが原因です。
近年では、熱中症による搬送される方が増え、高齢化社会に伴いさらに増えるのではないかと言われています。
そのため、熱中症への予防行動をつながる情報発信が重要であるとされ、環境省と気象庁が連携して発令するとしたのが「熱中症警戒アラート」です。
各地域によって温度や湿度が違うため、熱中症へのなりやすさも様々です。
そのため熱中症警戒アラートでは「暑さ指数」と呼ばれるもので表現されます。
暑さ指数(WBGT)で表される
熱中症警戒アラートは「暑さ指数(WBGT)」で表されます。
英語では「Wet Bulb Globe Temperature」と呼ばれ、訳すと湿球黒球温度となります。
50年以上前にアメリカで熱中症予防のために作られた指数です。
「気温」「湿度」「輻射熱」の3つをもとに算出されます。つまり、気温が高いだけではないということですね!
乾いた空気よりも、湿度が高い時の方が暑く感じるなど、実際の感覚で感じる温度で表されます。
危険度レベルは4段階で定められています。
4段階の危険度レベル
基本的に暑さ指数は”28”を超えると熱中症が増えると言われています。
熱中症警戒アラートは”33”を越えるときに発令されます。
しかし、33を超えない場合でも熱中症になる可能性はあるため現段階では4段階で危険度レベルを設定しています。
暑さ指数(WBGT) | 内容 |
31以上(危険) | 高齢者は安静状態でも熱中症になる可能性あり。外出は控え、涼しい屋内へ。 |
28以上31未満(厳重警戒) | 外出する際は炎天下を避け、屋内では気温の上昇に注意。 |
25以上28未満(警戒) | 運動や激しい作業をする際は定期的に休息を取る |
25未満(注意) | 一般的に危険性は低いが、激しい運動や重労働をした場合は熱中症になる可能性も。 |
このような危険度レベルが設定されています。
つまり、熱中症警戒アラートが発令された際は年齢に関わらず誰にでも危険性が高い状況となります。
台風の後などは一気に気温が上がることがあるため特に注意しましょう。
熱中症警戒アラートの部活動中止の基準は?

では、熱中症警戒アラートの部活動中止の基準について説明します。
基本的に暑さ指数”31”を超えた場合は屋内外に関わらず運動部はなしにするべきでしょう。
屋内であれば冷房で対策できていればこの限りではないでしょう。
そのため、熱中症警戒アラートが発令された時点で屋外の部活動は中止、もしくは昼間の時間を避ける必要性があります。
しかし、熱中症警戒アラートはあくまでも「暑さへの気づきを呼びかけて熱中症への予防行動をとっていただくための情報」であるため、かならず部活動を中止しなければいけないわけではありません。
基本的に自治体や学校側での取り決めとなります。
そのため、熱中症警戒アラートが発令されたからと言って、必ずしも部活動が中止というわけではないため、部活動がどうなるのか確認しましょう。
熱中症警戒アラートの学校の対応はどうなる?

基本的に自治体や学校側での取り決めということですが、熱中症警戒アラートが発令されることで今まで以上に熱中症への意識は高くなることでしょう。
環境省と気象庁が連携して発令する熱中症警戒アラートが出ているのにも関わらず部活動を対策無しで行い、熱中症が起きてしまうと学校側の管理能力が問われることとなるでしょう。
そのため、昔のように気合でどうこうといったことは以前よりは起きにくくなると思われます。
学校としても危険な状態で部活動を行うことは避けたいはずです。
早朝に部活を行ったり、1番暑くなる時間を外したりなど工夫はいくらでもできるはずなので、学校側の対策が今まで以上に求められることでしょう。
まとめ:熱中症警戒アラートは無視しないで必ず対策を!
「熱中症警戒アラートの部活動中止の基準は?学校の対応はどうなる?」ということで紹介してきました。
熱中症は誰にでも起きる可能性があります。決して軽くみないようにしましょう。
部活動よりも健康の方が大切ですからね!
命あっての部活動です。
では、こまめな水分補給を忘れずに。
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