近年、高齢者による自動車での事故が増えています。
しかし、「高齢者」とは何歳からなのでしょうか?
今回は「高齢運転者は何歳から?高齢者マークは何歳からで免許返納のタイミングは?」と言うことで紹介します。
目次
高齢運転者は何歳から?

では高齢運転者とは何歳からなのか紹介します。
高齢者という一種の区切りは話す側の年齢によって感覚的に変わることがあります。
しかし、厳密には高齢者とはある年齢を境に呼ばれます。
高齢者は一般的に65歳以上
国際連合の世界保健機関は65〜74歳を高齢者としています。
日本では
0〜19歳:未成年者
20〜64歳:現役世代
65〜74歳:前期高齢者
75歳以上:後期高齢者
としています。
つまり、日本における高齢者とは65歳以上を指すことになります。
年齢にかかわらず身体の衰えを感じたら高齢者?
65歳以上が高齢者ということでしたが、人それぞれ体の状態やメンタル面、性格などは異なります。
生活において全く問題がない75歳と注意力や記憶力などが低下してきている60歳ではどちらの運転が安全でしょうか?
厳密には「こっち!」とは言いにくいかもしれませんが、その人を目の前にすると前者を選ぶはずです。
つまり、年齢区分では高齢者であってもその人の状態をか考えると高齢者であるとはいいにくいパターンもあります。
もちろん、その逆もあります。
私たち64歳以下からみたら高齢者であっても、実際には若々しい人もいるのです。
そのため高齢者だから「運転はやめましょう」とは言いにくいのが現状です。
高齢者マークは何歳から?

車には初心者の証である初心者マークがあります。
また、高齢者を示すマークもあります。
どちらにも表示(貼付)する義務はあるんでしょうか?
70歳以上はつける努力をしなければならない
初心者マークは免許習得時から1年間は車に初心者マークを貼り付けておかなければなりません。
免許習得後1年以内の初心者マークをつけた車に対して無理な幅寄せや割り込みをした場合は「初心者運転者等保護義務違反」となります。
また、免許習得後1年以内であるにもかかわらず初心者マークをつけていなかった場合は罰則を受けます。
高齢者の場合は70歳以上の場合は高齢者マークをつける努力義務があります。
つまり、初心者マークとは異なり、つけなくても罰則があるというわけではありません。
しかし、高齢者マークには初心者マークと同じような効果があります。
高齢者マークの自動車に対して無理な幅寄せや割り込みをした場合も罰則があります。
そのため、付けないよりはつけた方が周りへの牽制となるのは間違いありません。
紅葉マークと四つ葉マークの違いは?
高齢者マークには2種類あるのはご存知でしょうか?
厳密には現在は1種類ですが、たまにいまでも見かけます。

どちらのマークをよく見かけるでしょうか?
現在は左のマーク「四葉のクローバー」を見かけるのではないでしょうか?
しかし、2011年までは右の「もみじマーク」を使っていました。
これは初心者マークの「わかばマーク」の反対を意味していました。
しかし、もみじマークが枯葉に見えるという抗議があり現在の四葉のクローバーとなりました。
現在でももみじマークは使用可能のため2種類のマークを見かけることがありますね!
免許返納のタイミングは?

高齢者の事故が増えるにつれて「運転免許証の返納」について話題に上がります。
しかし、年齢による返納には義務はありません。
そのため免許証の更新が可能である限りは運転をし続けることができます。
しかし、本人が免許証の返納の意思があればいつでも返納することができます。
現在の日本は医療の発展により健康寿命が伸びています。
そのため、年齢による返納の基準というものがつけにくくなっています。
そのため、返納のタイミングがわかりにくいのです。
また、できれば自動車を長く使っていたいという思いは誰しもあると思います。
便利ですしね。
そのため運転免許証返納のタイミングとして以下の状態になったらタイミングとして十分ではないかと考えます。
- 大幅な視力の低下
- 判断力の低下
- 記憶力の低下
- 眠気の増加
これらのどれか一つにでも当てはまったら免許返納を考えても良いでしょう。
運転ではこれらのどれか一つでも欠如すると大事故になります。
一人ならまだしも他人を巻き込むと最悪です。
家族や周りから上記のような指摘があった場合は事故を起こす前に返納した方が良いでしょう。
まとめ:高齢者は65歳以上だが返納のタイミングはそれぞれ!
「高齢運転者は何歳から?高齢者マークは何歳からで免許返納のタイミングは?」ということで紹介してきました。
高齢者自体は65歳からですが、免許返納となるとなかなか難しいところです。
ですが、事故を起こしてからでは遅いのです。
免許を返納してしまうと移動手段を失ってしまうことが返納したくなくなる原因の一つだと思います。
なにかしらの代わりの手段を準備できれば変わるのかもしれませんね。