フジテレビで放送されている「超逆境クイズバトル!! 99人の壁」が放送倫理違反であるとして物議を醸し出しています。
放送倫理違反と聞くと何やら難しく聞こえますがどのようなものなのでしょうか。
今回は「フジテレビ99人の壁の放送倫理違反とはなに?罰則はあるの?」ということで紹介します。
目次
フジテレビ99人の壁の放送倫理違反とはなに?

では放送倫理違反の概要を紹介します。
そもそも放送倫理違反とは?
私たちのみている番組には必ずNHKやフジテレビ、テレビ朝日などの放送局があります。
そういった放送局が集まり組織された団体を「放送倫理・番組向上機構」、通称BPOと呼ばれます。
BPOの目的としては
本機構は、放送事業の公共性と社会的影響の重大性に鑑み、言論と表現の自由を確保しつつ、視聴者の基本的人権を擁護するため、放送への苦情や放送倫理上の問題に対し、自主的に、独立した第三者の立場から迅速・的確に対応し、正確な放送と放送倫理の高揚に寄与することを目的とする。 BPO規約より
- 放送倫理検証委員会
- 放送人権委員会
- 青少年委員会
フジテレビは何が問題だった?
では放送倫理違反となったフジテレビですが、いったいなにが問題だったのでしょうか。
超逆境クイズバトル!! 99人の壁の概要
100人の一般公募から選ばれた1人が99人の参加者であるブロッカーと早押しクイズで対決する番組。
1対99という過酷なクイズ番組なだけあって視聴率も好調でした。
そんな99人の壁の問題点とはブロッカー99人の人数が集めきれなかったため、解答権のないエキストラを採用していたということでした。
放送倫理検証委員会は「番組が標ぼうしている『1人対99人』というコンセプトを信頼した多くの視聴者との約束を裏切るものである」と述べていました。
1対99だからこそ面白かった番組ですからね、そこを弄られると面白さも落ちてしまいます。
また、放送倫理基本綱領には以下のように記されています。
放送人は、放送に対する視聴者・国民の信頼を得るために、何者にも侵されない自主的・自律的な姿勢を堅持し、取材・制作の過程を適正に保つことにつとめる。
放送倫理基本綱領より
放送倫理基本綱領の上記の部分の規定にも引っかかるため、放送倫理違反と判断されることになりました。
2020年4月には謝罪していた
そもそもフジテレビの「超逆境クイズバトル!! 99人の壁」のこの問題に関しては既に2020年4月4日の段階で謝罪がされています。
なぜ今のタイミングで話題に出ているのかというと、審議入りである5月から今ままで審議が続いていたからです。
放送倫理違反であるかどうかを判断するために9ヶ月続いていました。
その間も同番組は放送されています。
流石に調べずに一発でアウト!というわけにはいきませんからね。
倫理違反となった背景などを調べ上げ、同じことがないようにするのも放送倫理検証委員会の役割と言えるでしょう。
放送倫理違反では罰則はあるの?

視聴率が下がったり、テレビ局の信頼度が下がるなどはパッと思いつきますが目に見える罰則はあるのでしょうか。
結論から言うと、今回の件での罰則はありません。
これだけ大きく騒いでいてなにもないの?と思われる方もいるかと思われますが、公表することが重要なのです。
今回の場合は「番組の内容とは異なった」ということで基本的には外部に対して問題を起こしたわけではありません。
過去にイッテQにも放送倫理違反が出されました。
ですが、イッテQも放送倫理違反後も普通に放送していましたよね!
その時の放送倫理検証委員会からのコメントにもありましたが、バラエティに対して「やらせ」や「でっち上げ」というのは言い出したらキリがないものです。
放送倫理違反があったことが公表されれば今後同じことはできなくなります。
視聴率が下がったり、放送局自体の信頼がなくなっては元も子もないですからね。
その結果、番組の質の向上などが図ることができます。
仮に放送倫理違反が「基本的人権」に反するものであった場合には別途やりとりが必要となります。
もちろん、出演者から訴えがあれば裁判沙汰となる可能性もあります。
あとは放送局側がどのような対応をするかに委ねられます。
まとめ:放送倫理違反には罰則はなしだが人は離れる可能性大
「フジテレビ99人の壁の放送倫理違反とはなに?罰則はあるの?」ということで紹介してきました。
放送倫理違反自体には罰則はありません。
しかし、テレビ業界は信頼がものをいう業界であるため、このような報道がでると視聴者が離れてしまう可能性があります。
ましてやゴールデンだと尚更ですよね。
今後のフジテレビがどのように変化していくか気になるところですね!