あなたは現金化商法というものを知っていますか?
金融ファクタリングというものの実態が明らかとなって以降、新たな現金化商法が増えているようです。
今回は「現金化商法とはなに?騙されない方法や注意点は?」ということで紹介していきます。
目次
現金化商法とはなに?

そもそも現金化商法とはなんでしょうか。
現金化商法とは?
現金化商法とは「ある権利を現金化」することを指します。
これだけであれば問題はないのですが、ここで問題となってくるのは「手数料」です。
現金化商法は実質的にヤミ金では?と言われているものもあり、かなり黒よりのグレーゾーンがほとんどです。
現金化商法は未来の権利(給与)などを担保にお金を借りるイメージのもの(給与ファクタリングなど)が多く「借金ではない」と認識している人も多いようです。
では次に、現金化商法の代表例と給与ファクタリングについて説明します。
給与ファクタリングを金融庁が注意喚起
給与ファクタリングについて説明します。
ファクタリングとは、企業の売掛債権を買い取り、売掛債権の管理や回収を行う金融サービスのことを指します。
つまり、給与ファクタリングとは自身の給与を債権とみなし、その給与債権を給与ファクタリング業者に買い取ってもらうことです。
給与ファクタリングの流れの例は以下の通りとなります。
① | 給与を前借りしたい利用者が給与債権を業者に売却(例 10万円) |
② | 業者から現金交付(手数料3万円が引かれた7万円) |
③ | 給与から返済10万円(手数料込みで) |
あくまでも数字は仮の話であり、貸金業の登録がされていないヤミ金前提です。
前借りができるかわりに手数料を払わなければならないのが給与ファクタリングです。
これにヤミ金が関わってくると手数料が年利酢数百から1000%を超える金利とされ、膨大な手数料を支払わされる可能性があります。
上記の例だけでも数日で3万円ほど手数料で持っていかれることもあるため、とんでもないぼったくりかもしれません。
新しい現金化商法とは?
そんな給与ファクタリングは金融庁が2020年3月に給与ファクタリングの実態はヤミ金であると注意喚起をしました。
もちろん、貸金業としての登録がされており、正規の金利であれば問題はありません。
そして最近、新しい現金化商法が現れました。
給与ではなく「商品売買」に目が向けられました。
例えば「風景の写真を後払いで購入し、感想をSNSなどに投稿すれば宣伝費として現金を支給する」といったものです。
これはこのままで受け取ると一種のバイトなどの副業に見えますが、実は長い目で見るとマイナスになります。
実際行われたやり取りはこのようになります。
「風景の写真を後払い(3万5000円)で購入し、感想をSNSなどに投稿すれば宣伝費(2万円)として現金を支給する」
つまり、1万5000円を後日業者に支払わなければならなくなります。
また、期日までに支払えなければ脅迫じみた電話が続いたり、職場にまで電話が来たりするようです。
現金化商法に騙されない方法や注意点は?

では現金化商法に騙されない方法や注意点はあるのでしょうか?
現金化商法とはどういうものか理解する
まずは現金化商法がどういうものかを理解する必要があります。
現金化商法に関しては先述していますが、あくまでも業者側にメリットがあるから行われていると言うことを覚えておきましょう。
また、現金化商法を勧める業者の謳い文句としては
- 誰にでもお金を貸します。
- 即金です。
- 借金ではないのでお気軽に。
ある程度の個人情報を渡せばすぐに借りれるのは本当のようです。
そして、よっぽどではなければほとんどの人は借りられるようです。
しかし、これは借金で間違いありません。
企業が先行投資として借りると言うわけではなく、個人がその時をしのぐために利用するのであれば尚更です。
いくら美味しい謳い文句があったとしても借金であることには変わりはないことを忘れないようにしましょう。
美味しい話には裏があることを忘れない
現金化商法だけでなく、ヤミ金系統などに騙されないようにする方法として「美味しい話には裏がある」前提で動きましょう。
ほとんどの場合は目の前のお金、即金に目が眩み借りてしまいます。
もちろん、本当に借りなければならないこともあるとは思いますが即金系は割と危ないです。
お手軽に借りることができるためどんどん借りてしまうこともあります。
一度借りたら抜け出せるまでは絶対に利用してはいけません。
というよりも、借りなくても済む方法を捻出した方が今後を考えると良いでしょう。
ヤミ金に一度捕まったら抜け出すのは大変なことだと思います。
手数料が本当に怖い
なによりも怖いのは手数料であることを忘れてはなりません。
手数料こそがヤミ金などで恐れられるものです。
法外な金利による手数料は最悪の場合、借りた額よりも大きくなることもあります。
出資法では年利20%までとなっています。
しかし、うまく気づかれないように20%以上の金利をとっているところもあるようです。
また、借りた額が小さくても複数の無登録貸金業者を使うと、多重債務に陥る可能性が高まります。
仮に貸金業を頼るのであれば細かいところまで詰めた上で利用しましょう。
自分が返しきれる範囲で行動を。
まとめ:無登録貸金業からは借りないように気をつけましょう
「現金化商法とはなに?騙されない方法や注意点は?」ということで紹介しました。
現金化商法が悪いと言うわけではなく、無登録貸金業者に騙されないことが重要となります。
すぐにお金が手に入る代わりに、膨大な手数料を支払うなんてもったいない以外の何者でもありません。
返しきれる自信がないのであれば絶対に使用しないようにしましょう。