日本の車業界に大きな動きが現れています。
ガソリン車の販売禁止が明確化され、今後の車業界の販売や新商品なども変わりつつあります。
今現在、決まっているガソリン車の状況はどうなっているのでしょうか。
今回は「ガソリン車がなくなる?販売禁止はハイブリット(HV)車も?中古車は?」ということで紹介します。
目次
ガソリン車がなくなる?

ではまずはガソリン車がなくなるのかを説明します。
今ほとんどの人はガソリン車に乗っています。
そんなガソリン車がなくなってしまうなんて想像ができないですよね。
ガソリン車自体は無くならないが、新車販売は禁止
現段階ではガソリン車自体がなくなるのではなくガソリン車の「新車販売」が禁止となります。
つまり、ガソリン車自体はそのまま継続して使用可能となるでしょう。
それもそのはず、まだまだ乗れる車を手放さなければならない状況になってしまった場合、ガソリン車以外に乗り換えるための費用などを出すのは個人です。
急激に変えるような対応を国がすると国民から非難が殺到することは避けられないため、まずは「新車販売禁止」というところから着手したのでしょう。
とはいえ、ガソリン車特有の車の動きや反応、エンジン音などが好きな人たちからしたら残念な気持ちもあることでしょう。
いつからガソリン車の新車販売は禁止されるの?理由は?
日本がガソリン車の新車販売を禁止するのは2030年代半ばと言われています。
つまり、15年後にはガソリン車の新車は見られなくなっている可能性が高いです。
政府は脱炭素社会を実現するためにほぼ全てを電動車とする目論見があります。
これまでの目標では2030年までにハイブリット車や電動車などの新車率を50〜70%%、ガソリン車やディーゼル車の新車率を30〜50%まで引き下げる予定でした。
しかし、今回打ち出された目標は2030年代半ばで新車の100%を電動車にすると大きく目標が高くなっています。
この背景として考えられるのはやはり、他国が脱ガソリン車の目標を掲げ始めたからです。
国名 | ガソリン新車販売禁止日程 |
アメリア(カリフォルニア州) | 2030年にガソリン車・ディーゼル車の新車販売禁止 |
イギリス | 2035年にガソリン車・ディーゼル車の新車販売禁止・2035年までにハイブリット車も新車販売禁止 |
中国 | 2035年をめどに新車販売の全てを環境対応車にする |
カナダ | 2040年までにガソリン車の新車販売禁止 |
カナダ(ケベック州) | 2035年までにガソリン車の新車販売禁止 |
フランス | 2040年にガソリン車・ディーゼル車の新車販売禁止 |
スロベニア | 2030年までにガソリン車の新車販売禁止 |
アイルランド | 2030年までにガソリン車の新車販売禁止 |
スペイン | 2040年までにガソリン車の新車販売禁止 |
インド | 2030年までにガソリン車の新車販売禁止 |
アイスランド | 2030年までにガソリン車の新車販売禁止 |
地球温暖化の進行を抑えるために世界ではこのような動きがされる予定です。
技術大国と言われていた日本としても環境保全の面からも脱炭素社会から抜け出すタイミングを失うわけにはいきません。
そのためガソリン車の新車販売を禁止する動きをとることになりました。
ガソリン車と同じく販売禁止はハイブリット(HV)車も?

ガソリン車の新車販売禁止ということはガソリンを使っているハイブリット車も新車販売禁止になるのではないかと心配になっている方もいるかもしれません。
しかし、現段階ではハイブリット車の新車販売に関しては禁止の言葉は出ていません。
全ての動力源がガソリンであるガソリン車のみが新車販売禁止となります。
ハイブリット車とは
ガソリンで動くエンジンと電気で動くモーターの2つの動力源を備えた自動車です。
燃費の悪い走りだしや坂道などの速度の遅い時には電動で、燃費が良くなったタイミングでガソリンに入り変わるといったものです。
つまり、純ガソリン車というわけではないため新車販売は禁止となっていません。
しかし、他国を見てみるとイギリスではハイブリット車も2035年までに新車販売禁止とする予定になっています。
半分は電動とはいえ、ガソリンを使っていることには変わりありません。
そのため、日本でも同じ動きをとりハイブリット車も新車販売禁止となる可能性はあります。
現段階ではハイブリット車も禁止にしてしまうと経済的に問題が生じる可能性があるため様子見といったところでしょう。
電動自動車とは以下のように分けられます。
種類 | 説明 |
ハイブリッド車(HV) | エンジンと電気の両方で走行 |
プラグインハイブリッド車(PHV) | 充電もできる(ガソリンも使う) |
電気自動車(EV) | 電気で走行 |
燃料電池車(FCV) | 水素で発電し走行 |
ガソリンを全く使わないのは電気自動車と燃料電池自動車だけです。
プラグインハイブリッド車もほぼガソリンを使いませんが、ハイブリッド車禁止からは除外されるのかは定かではありません。
現在、燃料電池自動車で販売されているのはトヨタの「MIRAI」ホンダ「クラリティ フューエル セル」、ヒュンダイ「ネクソ(ネッソ)」の3台のみです。
ガソリン車は中古車も販売禁止になる?

ここまで新車販売のガソリン車とハイブリット車の話でした。
しかし、中古車はどうなるのでしょうか?
今のところは中古車に関して説明はなし
今のところ中古車に関しては規制はないようです。
つまり、新古車も残っていれば購入可能ということになります。
しかし、ガソリン車の販売禁止に伴いガソリン車自体の量は年々減っていきます。
また、燃費などの維持費も安くなる可能性が高いため中古のガソリン車を買う人はかなり少なくなるでしょう。
今でも希少性が高い車種やファンが多い車種などは逆に価格高騰になる可能性があります。
一般には必要なしと思われても、その車を欲しいと思う方はいます。
そういった人はガソリン車であっても購入するのではないでしょうか。
ガソリン車のみの税金が増える可能性も
今のところ話には出ていませんが、ガソリン車を100%なくすためにもガソリン車専用の税金が増えるかもしれません。
石油連盟は国に走公税というものを提言していることをご存知でしょうか。
これはガソリン課税を廃止し、走行距離や車重による課税をすべきというものです。
電気自動車や燃費の良い車が増え、ガソリンによる税収が減るため新たに追加しようとしている税金です。
ガソリン使用量が減ることで税収が減るから新しい税金を追加、という考えを持つならば地球温暖化の抑制をしようとしているのに協力しないなら税金をとるぞ!
と言ってきてもおかしくはありません。
というより、高確率であり得そうですよね。
ガソリン車=嗜好品という考えかたをされてしまった場合は新たなる税金の対象となる可能性はあります。
税金などに関しても徐々に国から説明がなされるはずです。
まとめ:新車販売は禁止になるが、ガソリン車にはまだまだ乗れます!
「ガソリン車がなくなる?販売禁止はハイブリット(HV)車も?中古車は?」ということで紹介してきました。
ネットニュースなんかではガソリン車と書いてあったためハイブリッド車も新車の販売禁止になってしまうと思った方が多かったのではないでしょうか。
実際にはハイブリッド車に関しては触れていません。
しかし、他国を見るともしかしたらハイブリッド車も適応となってしまうかもしれませんね。
今後の動向に注目ですね!