政治・経済

コンビニのスプーンやフォークが有料化の理由は?値段や問題点は?

環境省がコンビニの使い捨てスプーンやフォークの提供を規制することを盛り込んだプラスチック新法案をまとめたようです。

2020年7月1日からレジ袋の有料化が義務付けられましたが、まさかの使い捨てスプーンやフォークも同じようになってしまうのでしょうか。

今回は「コンビニのスプーンやフォークが有料化の理由は?値段や問題点は?」ということで紹介します。

コンビニのスプーンやフォークが有料化の理由は?

私たちはコンビニなどでお弁当を購入する際に割り箸やスプーン、フォークなどをもらっています。

私たちの生活にとってなくては困るものと言っても良いでしょう。

そんなコンビニのスプーンやフォークが有料化する理由はなんなのでしょうか。

プラスチックゴミ排出抑制が目的

結局のところ、レジ袋が有料化した時と同じ理由でプラスチックゴミの排出抑制が目的です。

今のところ2022年4月から開始予定だそうです。

レジ袋だけではなく紙袋も有料化になっている理由

↑の記事でも取り上げましたが近年日本ではプラスチックゴミの不法投棄など環境汚染に関して問題となっています。

今回のコンビニの使い捨てのフォークやスプーンも同じ目的となるため、十中八九この法案は通ってしまうのではないでしょうか。

レジ袋に関して結果がそこそこ出ています。

今まで7割の人がレジ袋をもらっていたのに対し、レジ袋有料化から2ヶ月後の調査では3割以下までレジ袋の使用が減っていました。

結果を見るとお店でのレジ袋の使用源は達成されているようです。

その反面、家庭でのゴミ袋の使用頻度がふえているのではないかと言った発言も見られます。

対象となる事業所はコンビニだけではない可能性

今回はコンビニが規制の対象となるようですが、最終的にはコンビニなどの小売店だけでなく喫茶店やカフェ、レストランなども対象となる可能性があります。

この根拠としては

コンビニなどの小売店やレストラン、カフェなどの飲食店に対し、プラ製品の使用削減を義務づける。事業者が取り組むべき対策は成立後、省令で定める。

と発言しているからです。

さらに環境省は使い捨てのスプーンやフォーク、ストローを使用しなかった場合の特典も考えています。

さらっとストローも出てきましたがプラスチック製の場合は対象となります。

マイストロー、マイフォーク、マイスプーンを持ち歩く未来が来てしまうのでしょうか。

有料化に従わない場合はどうなる?

もし仮にコンビニがこの有料化に従わなかった場合はどうなってしまうのでしょうか。

現段階でわかっているのは

  • 国の指導や命令
  • 命令違反の場合は罰金50万円以下

この二つです。

小売店側としてはただでさえ使い捨てのものを渡す時点で費用がかかっているのに、さらに罰金となると厳しくせざるを得ませんね。

国としては徹底的に環境保全のためにプラスチックゴミを減らしたいようです。

コンビニのスプーンやフォークの値段は?

ではコンビニでのスプーンやフォークの値段はどうなるのでしょうか。

現在のコンビニでのレジ袋は3円〜5円と各会社ごとに異なります。

以前レジ袋5円は高いのか?という記事をあげました。

レジ袋は100枚入りで100円のものがモノタロウにありました。

また、良く見かける白い大きめのスプーンはモノタロウでは500本入れで2000円ほどでした。

つまり、1本あたり4円となります。

レジ袋は1枚1円ほどで入手できるのにもかかわらず、使い捨てのスプーンなどは4円とコストがかかってしまいます。

ぱっと見でもレジ袋よりもフォークやスプーンの方がコストがかかっている感じはしますよね。

そのため、レジ袋は大体3円〜5円が相場でしたが使い捨てのスプーンやフォークはもっと高くなる可能性があります。

レジ袋でも10円取っているお店もありますので、もしかしたら10円以上取るところも出てくるかもしれませんね。

とはいえ、あまりに高くしすぎると後述しますがそもそも買い物をしてくれない人が増えてしまうかもしれませんので高くても10円までで落ち着くでしょう。

コンビニのスプーンやフォークが有料化の問題点は?

使い捨てのフォークやスプーンの有料化はレジ袋有料化とは違った問題点があります。

環境を守る以前に私たちの暮らしに悪影響が出る可能性すらあります。

小売店の売り上げが落ちる可能性

コンビニなどの小売店でスプーンやフォークを使う食べ物が売れにくくなる可能性があります。

コンビニとしては国の政策に乗ったのにもかかわらず利益が減ってしまいかねません。

消費者の販売意欲が下がってしまう可能性は考えていたのでしょうか。

小売店側がこの状況を避けるためにはより安く使い捨てのフォークやスプーンを売る羽目になります。

どう動いても小売店に不利に働いてしまうかもしれません。

レジ袋の場合は購入意欲の低下には特に働きかけませんでしたが、食べる方法に金額を設定してしまうのは流石にやりすぎかもしれませんね。

「じゃあ割り箸ちょうだい」という光景をよく見かけるようになることでしょう。

衛生面的に問題が起きる可能性

国としては「マイフォーク」「マイスプーン」「マイストロー」といった自分専用のものを持ち歩くようにしたいようです。

「マイ〜」というのは昔からありましたが、そこまで普及している感じはありませんよね。

ここで問題となるのが、その「マイ〜」を持ち歩き、使った後どうするのかというところです。

使用後すぐに洗えれば問題はありませんが、必ずしも全ての人がその環境にあるとは考えられません。

また、洗わずに時間を開けて再度同じものを使った場合衛生的には良くありませんよね?

特に「マイストロー」なんてどう洗えばいいのでしょうか。

国の政策なのであれば「マイ〜」を洗える場所を整備してくれれば良いのですが、それはないでしょう。

本来、洗うべきではないような場所で洗い始めてしまう人も出てきてしまうのではないでしょうか。

このような手間や衛生的問題が起きる可能性があるのならば、黙って購入するのではんないでしょうか。

結果、あまり効果のない政策となってしまいかねません。

大容量のスプーンやフォークを購入するので意味がない可能性

レジ袋を購入しない人が増えた、しかし家庭でのゴミ袋の数が増えたというプラスなのかマイナスなのかよくわからない状況に同じくなるかもしれません。

小売店での使い捨てのフォークやスプーンが高くなるならば、事前に100均や先ほど挙げたモノタロウなどで大容量のものを安く買った方がお得です。

「マイ〜」を持つよりも衛生的にも気持ち的にも楽であることは間違いありません。

国としてそもそも「プラスチック資源」自体に制限をかけるならまだしも、小売店などだけで制限をかけてもあまり効果はない可能性があります。

「プラスチック」の代わりに「プラスチック」を使われては全く意味がない気がします。

代替品としてプラスチック以外のフォークやスプーンを無料で配布するのが1番良いのかもしれませんね。

まとめ:環境問題解決のための政策で値段はレジ袋よりも高めとなりそうだが問題も多そう

コンビニのスプーンやフォークが有料化の理由は?値段や問題点は?」ということで紹介しました。

有料化の目的としてはレジ袋の有料化の時と同じようにプラスチックゴミの量を減らすためです。

値段としてはレジ袋よりもコストがかかるため高くなりそうですが、これもレジ袋と同じく会社ごとに設定価格は異なります。

問題点も今回挙げた

  • 小売店の売り上げが落ちる可能性
  • 衛生面的に問題が起きる可能性
  • 大容量のスプーンやフォークを購入するので意味がない可能性

に3つを挙げましたが、もっとあります。

これらの問題を解決せずに2022年4月に施行するのは難しいのではないでしょうか。

今後の政府からの情報が気になるところです。