兵庫県宝塚市でボウガンによる事件が起き、3名の方が亡くなりました。
人の命を奪うことができてしまうボウガンですが、実はボウガンに対する規制というものが現在ありません。
今回のような事件がまた起きてしまうのでは無いかと恐れている方も多くいることでしょう。
今回は「ボウガン(クロスボウ)が規制されない理由は?誰でも購入できるの?」ということでまとめていきます。
目次
ボウガンが規制されない理由は?
ではまずはボウガンが規制されない理由をお話しします。
とはいっても地域によっては有害器具に指定して、18歳未満は購入・所持を禁じているところもあるようです。
しかし、全ての場所では無いため何歳でも入手できてしまう可能性があります。
競技用・スポーツ用であるが故に
ボウガンとは株式会社ボウガンが商標登録・販売している競技用のクロスボウガンを指します。
ボウガンには、ボウガン競技というものがあります。国際競技ルールというものも定められており、2種類のルールが存在します。今回はそのルールは割愛しますが、ライフル競技に近い競技ルールとアーチェリーのターゲット競技に近い競技ルールです。
競技があるということはその競技団体も存在します。ボウガンの場合は「日本ボウガン射撃協会」という団体があります。国際競技連盟に日本ボウガン射撃協会に加盟しています。
ボウガン競技はマイナーではありますが競技団体が整備されており、スポーツでもあるため厳しい規制を敷くということはできていないのが現状です(規制すると弓道やアーチェリーも規制することになるからという噂もあり)。
エアソフトガンは銃刀法違反の対象になることも
仮にボウガンが規制の対象となるなら銃刀法違反になるはずです。しかし、実際には対象とはなっていません。
同じ飛び道具となるエアソフトガンは規制の対象となります。
サバイバルゲームを基本としているエアソフトガンとボウガンを比較するのは無理があるかもしれませんが、単に威力だけで規制をしているわけでは無いことがわかりますね。
入手方の簡単さと違法な改造が簡単にできる、事件の件数が多いというモラルの低いユーザーが多いためエアソフトガンは規制されているのでしょう。
ここから考えると、今回のような事件が起きてしまったボウガンも厳しめの規制がされるのではないかと予想されます。
ボウガンは誰でも購入できるの?
あんま考えないで言っちゃうんだけど、
ボウガンって規制されて困る現場って、ある?
危険度の高さ、事件の多さと、規制の緩さのバランスが適正でない状態だと思うんだがhttps://t.co/a9ceZFSGyc— タだお (@zarigani03) June 4, 2020
ボウガンが普通に買える事がおかしいんじゃなくて、実際それを人に向けて打った人がおかしい。
包丁と同じ。
こう言う事件起こす人と免許制にしろ!とか言う人らのせいでどんどん自由が無くなっていくんやな— しゅら (@syuratin) June 4, 2020
このようにボウガンの規制や購入について疑問を持っている方がいます。
では、次にボウガンは誰でも購入できるのかまとめていきます。
購入は可能
先ほども言いましたが、ボウガンは18歳未満の購入・所持を禁じているところもあります。
そのため、18歳以上であれば購入可能となります。また、18歳未満でも規制されていない地区であれば購入・所持も禁止されていません。
購入方法は
- 店頭購入
- インターネット購入
このいずれかになります。
店頭販売を行っている場所はマイナースポーツであるため少なく、ほとんどがインターネットでの購入となります。
Amazonや楽天でも販売されており、高いものだと20万円ほど。安いと1万円ほどで購入できるものもあります。
弓の強さはポンドで表され、弱いもので50〜60ポンド(23kg)、最も強力なもので250ポンド(113kg)のものがあります。一般に「強い」と言われるものは150〜180ポンド(68〜81kg)と言われています。
ボウガンを表す「ポンド」は「kg」で表すためボウガン自体の重量を表すように見えますが、実際には引く時の強さを表しています。
簡単かつお手軽に買えてしまうのが現状です。
拳銃並みの威力があるものも
ボウガンには拳銃並みの威力があるものが存在します。
一般に150ポンド以上あれば拳銃並みの威力を発揮すると言われています。また、拳銃とは違い標準を合わせやすいため初心者でも比較的簡単に扱うことができてしまいます。
日本では弓やボウガンを使った狩猟は禁止されていますが、外国では250ポンドほどの強さの弓で狩猟を行っている方もいます。
これが本当かわかりませんが、10歳の子でも扱えてしまうということになります。ワニを射殺できてしまうのですから、人間なんて・・・
こんなに小型なもの(競技用)でも水の入ったペットボトルに穴を開けることができてしまいます。動画にも書かれているように絶対に人に向けてはいけません。
護身用として売られていることもある
実はボウガンは護身用として販売しているところもあります。
しかし、護身用と言うと聞こえはいいですが身を守るためにボウガンを使うということになるのでは無いでしょうか?それはつまり、対象に対してボウガンを向ける行為になるのではないかと考えます。
護身用とありますが、「武器」であることにはかわりはありません。護身用として売っていたとしても危険度は下がったりもしません。
ボウガンを購入・使用する際は必ず責任を持つ必要があります。
護身用として購入できてしまうことも今回のような事件につながってしまったのかもしれませんね。
まとめ
「ボウガン(クロスボウ)が規制されない理由は?誰でも購入できるの?」ということでお話ししてきました。
ボウガン競技を頑張っている人にとって不本意な拡散となった今回の事件。お手軽に購入・比較的簡単に使える・殺傷性能の高さが仇となってしまった結果なのかもしれません。
今後何らかの規制が行われることは間違い無いとは思いますが、同じような事件が増えないことを祈っています。