日本ロレアルは「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」のメイクアップ事業およびネイルブランド「エッシー(ESSIE)」の日本撤退を発表した。年内に国内の販売を終了する。
引用元:Yahoo!ニュース
上記のようなニュースがありました。
L’OREAL PARISと言えば1969年に日本に上陸してから50年以上活躍してきたブランドですね。
ドラグストアやバラエティショップなどで展開し根強い人気がありました。
そんなL’OREAL PARISが日本から撤退するのは何故なのか今回は調査していきます。
目次
L’OREAL PARIS(ロレアルパリ)が日本から撤退する理由は?

L’OREAL PARISのすべてが撤退するわけではなく、人気のあるヘアケア・ヘアカラー事業は継続するようです。
では、なぜL’OREAL PARISのメイクとネイルブランド・ESSIE(エッシー)は撤退するのでしょうか。
日本でのL’OREAL PARISのメイクやESSIEのネイルの人気が下がってきた
各ブランドの持続的成長をより確実なものにするためには、ポートフォリオを再構築し、限られた経営資源をより一層集中させていくことが必要であると判断するに至った
引用元:Yahoo!ニュース
つまり、日本ではこれ以上L’OREAL PARISのメイクとネイルブランド・ESSIEを伸ばすことが出来ないと判断したようです。
近年の日本のコスメは大きく2つに分けられています。
プチプラコスメ
価格がお手頃で種類やカラーも様々あり、トレンドとなっているメイクにも対応しやすく注目を集めている。
デパコス
年齢が上がり、肌のことや周囲の目なども考えデパートに売っているそれなりに価格がするコスメ(略してデパコス)
この二つに分けられ(値段と年齢など)ています。
しかし、L’OREAL PARISがそのどちらとも言えな微妙な立ち位置となってしまっていたようです。
デパコスでもプチプラでもないし、ものすごく微妙な立ち位置で品質もいまひとつでした。
正直、プチプラのほうがマスカラもリップもいいものがたくさんあります。
微妙な品質の中価格帯、どっちつかず。がいま一番売れないですね。消費者が納得するブランドコンセプトをしっかり出さないと難しい。
このように何とも言えない状態が続いてしまったことで売り上げが伸びなくなったようです。
確かにL’OREAL PARISはドラックストアコスメ(ドラコス)の中でも高めでしたね。
またL’OREAL PARISはモデルに白人モデルを多く起用します。
日本人と白人では顔の形状や背丈なども異なるため使い勝手が悪いという意見もあります。
現在は低価格帯でも品質が良く種類も豊富なブランドが増えています。
また日本人に合ったメイクアップ方法も多数出ていますよね。
昔のようにメイクアップと言ったら「L’OREAL PARIS」と言われるほど種類がなかった場合はこうはならなかったでしょう。
現在の日本人のトレンドから大きく外れてしまったことがL’OREAL PARISのメイクとネイルブランド・ESSIEの撤退理由のようです。
日本の経済衰退も原因の一つか
また、日本自体の経済衰退も理由のひとつではないかと言われています。
昨今の感染症もそうですが、日本の国民の給与も下がり(税金が上がっているが正しいか)財布のひもも硬くなっています。
多くの外資系が撤退して行くということは、日本の衰退が進行している証だね
特に贅沢品とされるものを供給している企業の撤退は今後増えていくことでしょう
諸外国と比べても賃金格差などは広がりつつあります。
つまり、外国と同じような売り出し方をしても日本人は購入しないということになります。
今後も同じ傾向が続くとなるとより一層L’OREAL PARISのメイクとネイルブランド・ESSIEは売れなくなり衰退していってしまうことは誰が見ても予想がつくでしょう。
特にL’OREAL PARISのようなシビアな海外メーカーは日本から今後どんどん撤退していくかもしれません。
その反面、安く入手しやすいブランドが国内で増えてくる可能性もあります。
外国のブランドを失い、国内のブランドが増える。
これが良いことなのか悪いことなのかはここでは判断しませんが、考えることはたくさんあります。
日本でのメイクの流行が変わってきた
最近の日本は韓国や中国のメイクが人気を博しています。
日本と同じくアジアであり顔の形や色が似ているため日本人も使いやすいのでしょう。
また、美容大国と言われている韓国のコスメは世界中で人気があります。
男性も化粧をするほど美容に気を使っている国です。コスメにもかなりの自信があることは間違いありません。
韓国や中国のメイクが人気となった背景としてYouTubeが挙げられます。
今は昔とは違い動画で化粧の方法や道具などを知ることが出来ます。
韓国や中国のメイクアップ動画も多数挙げられており、誰でも参考にできる時代です。
韓国や中国のメイクの共通点は「真っ白で透明感のあるツヤ肌」です。
もちろん日本でも真っ白で透明感のあるツヤ肌は人気で、誰もが憧れています。
それがナチュラルメイクで手に入り自分を消さずに手に入る。
さらに低価格帯でもそれが実践できてしまうのです。
こうなるとL’OREAL PARISのような白人モデルを多く起用したブランドは使われなくなってしまいますよね。
トレンドは日々変わるものではありますが、少なくとも今後数年~十数年は韓国や中国が日本のメイクトレンドとなることは間違いないでしょう。
L’OREAL PARISの撤退に関しての世間の反応は?

50年以上日本で歴史のあるL’OREAL PARISや2014年からのネイルブランド・ESSIEが撤退することで悲しむ方は少なくないでしょう。
ここでは世間の反応はどういったものがあるのかをTwitterで確認していきましょう。
Twitterでの反応
ちょっと待ってもらっていいですかね?!!?!
ロレアルもエッシーもなくなってもらっちゃ困るんですよ!!!!!!!! pic.twitter.com/yS0C2QBDJX— 命日 (@takoyakirice093) May 31, 2021
今まで使っていたものが無くなてしまうと困る方も多いことでしょう。
他のブランドに変えるのもなかなか勇気が必要ですからね。
まってロレアルパリ日本撤退するんです!?
えええめっちゃ困る……😭😭😭ストック買いするけど使用期限も気になるーー😭😭😭いろんなの使ってきたけどロレアルはやっぱり発色と粉感が特別…😭— りず/A🌺 (@riz_m_riz) May 31, 2021
今年いっぱいで販売終了ということで買いだめする方がいると思われますが、使用期限に注意してくださいね!
ロレアルパリ日本撤退ショック….😢
学生のとき母とコスメ買いに行ったときに初めて買ってもらったのがロレアルのリップ。
すごく好きな色で自分につけるのがなんか勿体なかった。今でも大好きなコスメ。もう一本買っておこうかな😭 pic.twitter.com/6PANdg8VhC
— Tsumugi (@Tsumugi172cm) May 31, 2021
長年日本にあったブランドということもあり思い出深いかたも多かったのではないでしょうか。
ロレアルのヘアオイル大好きなので焦ったけどヘアケアは継続ね…ホンマよかった…
ワイは大学時代、ロレアルのユイルカレスのブルーを付けまりすぎて周りに「顔色悪いよ、大丈夫?」とよく言われてました笑(黒歴史)
ダークレッド買おうか迷う…— MIRO (@MIRO24181952) May 31, 2021
L’OREAL PARISのヘアケア系は好調なため残るようですね。
ちゃんとリサーチしたわけではないので印象の話だけど、ロレアルって価格帯がドラコスの中では高め価格帯で、デパコス未満でプチプラではないので微妙な価格帯だと思う。
あと個人的にはロレアルのコスメはリップのイメージ強いんだけど、マスク生活でリップは売れにくいんじゃないかなあ。 https://t.co/f4IuQXbgP1— 瀬尾彩@サロンの売上アップ (@_seoaya_) May 31, 2021
このように少し厳しめの声もありました。
とはいえwitterではL’OREAL PARISの撤退を惜しむ声がほとんどでした
逆にヤフコメではかなり厳しい意見がたくさんあったのでこちらも紹介します。
ヤフコメでの反応
個人的に、外国人のメイクというイメージをもってた。
肌質も骨格も圧倒的に違うので、仮にあぁいう顔を目指すにしても仕上がり違うし、厚化粧感あるし、何か偽物の自分みたい。
日本人である自分の顔を活かしたメイクにしたい。
日本人にはあまりなじまないタイプのコスメだったのかといわれるとどうではないのでしょうが、やはりライバルとなるブランドが増えることで選ばれにくくなってきたのでしょうね。
最近のL’OREALはリップが注目されるくらいで、それ以外はさっぱりでしたね。でも撤退はさすがにショックです。
過去にもブルジョワが6年くらい前に撤退しましたもんね。
とても寂しいですが、再上陸するのを期待します。
ここ数年でいくつかのコスメブランドが撤退しています。これも競争で負けたのでしょう。
選択肢が増えたことはいいことなのですが、その分昔からあるブランドが消えていくこともありますね。
化粧品市場に関わってきたが、市場の縮小は否めない感じ。所得が増えない日本では見通しも悪く、新興国へシフトするのが普通の流れで、特にフランスや欧州系の日本撤退は加速していくだろう。
そもそものコスメ業界の縮小を感じている方もいるようです。昨今のマスクしようが常識化してきたことも相まって加速しているのでしょう。
確かにこれっていう売りもないし、プチプラブランドの横にあるのに昔ながらの海外感を強く出した売場やモデルの感じで、商品を見てみようという気にならなかった。まぁこのブランドが売場からなくなることによって他のブランドが1つ入れるわけだからそっちの方が楽しみ。
昔ながらの海外感を強く出した売場やモデルの感じ=トレンドに乗れていなかった、ということでしょうか。
メイクアップもYouTubeへ投稿され日々トレンドが変化しています。そのせいもあったのかもしれませんね。
日本人の給料が上がらないんだから
早めに見切りつけられるよね。ただ近年は日本製のプチプラでとても良いメイクアップ用品がたくさん出てきてるから
拘らなければ困らない。海外ブランドが1つも無くなっても日本には優良な化粧品メーカーがたくさんあるから、不安は無いわ。
代替え無いのはフレグランスくらいかな。
日本の経済の衰退に関しても多く書かれていました。外国から見て日本に魅了が無くなっちるため撤退という形をとっている企業も少なくはありませんね。
まとめ:日本での需要が低くなったことや日本経済への魅力の低下が原因
今回はL’OREAL PARISが日本から撤退するのは何故なの調査してきました。
長年愛されてきたブランドということですが今年いっぱいで終了となります。
今後は海外から取り寄せるなどの方法でしか手に入らなくなってしまうのでしょう。
買いだめを考える方も少なくはないと思われるので適度に買っておくとよいかもしれませんね。
いつかまた戻ってくることを祈りましょう。