春に続き夏も中止が決まった2020年の甲子園。甲子園の中止により、地方大会も全て中止となりました。このことで全国48,000人以上の野球少年が最後の夏で夢を追うことができなくなってしまいました。
また、甲子園が行われないことでプロを目指していた野球少年たちのアピールの場がなくなってしまいました。挑戦させてもらえず、夢を追えなくなってしまう悲しさは想像できせん。
そんな中プロ野球側が「トライアウト」を検討しているという話があがっています。もし仮にトライアウトが可能ならばプロ野球という夢への扉を開けることができるかもしれません。
今回はトライアウトが行われる可能性と参加資格やその内容についてお話ししたいと思います。
目次
トライアウトの可能性
プロ野球サイドがトライアウトを検討をしているという情報がありますが、実際行われるかどうかを考えると「ほぼ確実に行われる」でしょう。
その理由は3つあります。
- マークしていた選手の秋から夏にかけての成長が確認できない
- 有望な選手の補充ができない
- 大学に行ってしまう
軽く上記の内容を説明します。
マークしていた選手の秋から夏にかけての成長が確認できない
高校野球では冬の間の練習が最も大切であると言われます。その理由は試合ができないため体作りが基本となるからです。冬を超えると前年とは全く異なる強い選手に変わっていることも高校野球ではあります。
高校生は伸び盛りです。センスはあっても体が小さかったり、体は強いけど技術がちょっと・・・という選手もガラッと変わることが高確率であります。
そう言った選手に目をつけていたにも関わらず夏本番の緊張した試合での実力を確認できないのはスカウト陣は相当痛いでしょう。
トライアウトを行うことで緊張する場面での力を見ることができるため、成長の確認という面でもトライアウトは行うと考えられます。
有望な選手の補充ができない
プロ野球では毎年のドラフト会議やトライアウトで有望な選手を入団させています。その中でも1番大きいのはドラフト会議です。
ドラフト会議の中身は夏の結果で大きく変わります。しかし、甲子園がないと選ぶ基準というものが少なくなってしまい「本当に球団にこの選手が必要なのか」ということを決めにくくなります。
つまり、自分のチームにとってプラスになる有望な選手の補充ができなくなってしまう可能性が高くなります。そう言ったリスクを避けるためにもトライアウトは行われると考えられます。
大学に行ってしまう
名前は出しませんが大学に行かずにプロに行くべきだった選手がいますよね。
埋もれていた有望な選手を甲子園での活躍で発掘されるということが過去に何度もありました。今回はその可能性が甲子園中止のためほぼ0となります。
大学野球で成長する人もいれば、高校からプロに行った方が成長する人もいます。どちらの道も選べるようにすることが選手側もプロ野球側もメリットしかありません。以上のことを考えると、トライアウトは開かれると考察できます。というより、トライアウトを開かざるを得ないでしょう。
トライアウトへの参加資格
現段階で出ている情報は
- 高校3年生
- プロ志望届を提出している
この2点です。もちろん、現在の状況が落ち着いてからにはなります。
プロ志望届は去年は10月3日まででした。トライアウトの検討も今秋であるため、今年も同じ時期で間違い無いでしょう。
プロ野球志望届は「日本高校学校野球連盟、もしくは、大学野球連盟に所属している選手」であれば提出できます。そのため、連盟に所属していれば誰れもプロ志望届を出せるということですね。
しかし、今回のトライアウトではもっと狭き門にすることは間違い無いでしょう。極端な話ですが、48,000人の選手がトライアウトに来てしまったら選考どころではありませんよね。
そのため、何かしらの基準が決められると考えられます。高校3年間の公式記録で比較されるのか2019年の県大会ベスト○位以上となるのかはまだわかりません。しかし、全員がトライアウトを受けられるとは考えにくいです。
トライアウトの内容は?
トライアウトの内容で今わかっているのは
- 2泊3日の合宿形式
- 関東圏の全天候型球場
- 木製バット使用
- 複数試合を開催
ということです。上記の内容もまだ検討中のため確定ではありません。
トライアウトの内容ですが、今までのトライアウトでは厳密には決まっておらずシート形式で様々な技術をアピールできます。ピッチャーであれば3人のバッターの相手をしたり、1人の選手が投手・打撃どちらも行うこともありました。
今回は「2泊3日」「複数の試合」というキーワードがあるため、「1回限りのチャンス!」ということでは無いようです。
また、試合形式であることも「複数の試合」ということから分かるので、県予選や甲子園ほどでは無いですが、選手にとって強みアピールする機会がたくさんあるのでは無いでしょうか?
しかし、「木製バット使用」ということは金属バットに慣れている高校野球では普段の力が出しにくいかもしれませんね。トライアウトの有無に関わらず木製バットでも練習をしておいた方がいいでしょう。
まとめ
「【2020年高校野球】トライアウトの可能性!参加資格や内容は?」ということでお話ししてきました。
私も高校野球出身のため、高校最後の試合がいかに特別なのかは理解しています。
地区予選や甲子園が中止になってしまったことは本当に残念ですが、トライアウトという形で野球少年が救われることを祈ります。
では、今回はこの辺で。