パトカーや消防車、救急車がサイレンを鳴らしてすごいスピードで走っていく姿はほとんどの方は見たことがあると思います。
その時に「何キロまで出せるんだろう?」と思ったことがある方もいるのではないでしょうか。
今回はパトカーなどの緊急自動車の最高速度や速度上限について調査していきます!
緊急自動車ってなに?

そもそも緊急自動車とはなんでしょうか。
緊急自動車とは
”人命救助や火災対応などなんらかの理由で急を要する業務で利用される自動車”
つまり、救急車や消防車などが思い浮かびますね。
そしてその緊急自動車が走行することを緊急走行と言います。
道路交通法でも定められています。
第三十九条 緊急自動車(消防用自動車、救急用自動車その他の政令で定める自動車で、当該緊急用務のため、政令で定めるところにより、運転中のものをいう。以下同じ。)は、第十七条第五項に規定する場合のほか、追越しをするためその他やむを得ない必要があるときは、同条第四項の規定にかかわらず、道路の右側部分にその全部又は一部をはみ出して通行することができる。2 緊急自動車は、法令の規定により停止しなければならない場合においても、停止することを要しない。この場合においては、他の交通に注意して徐行しなければならない。
引用元:道路交通法
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人員輸送車 | 常駐警備車 | 覆面パトカー | 事故処理車 |
爆発物処理筒車 | 広報活動車 | 道路パトロールカー |
思っていたよりもたくさんありますね!
緊急自動車の最高速度や速度上限は?

では緊急自動車の最高速度はどのくらいなのでしょうか。
また、緊急自動車には速度上限があるのでしょうか?
緊急自動車は名前だけでみるとかなりの速度で走りそうですが、実際のところはほとんどがメーターで180kmまでしかありません。
例外としてはスポーツカー使用のパトカーがあります。
日産GT-R (R35型)のパトカーは最高速度376kmまで出せるので現段階での最高速度は376kmと言えるでしょう。
しかし、そんな速度でパトカーが走っても良いのでしょうか?
実はパトカーにもいくつかの速度に関するルールがあります。
一般道の場合:80kmまでOK
高速道路:対面でない場合は100kmまでOK
思ったよりも低いな?と思った方も多いかと思われます。
実は緊急車両はそこまで速度は優遇されているわけではありません。
一般道では20kmほど速く走れますが、高速道路では一般の車両と同じですもんね。
しかし刑法の35条では以下のように定められています。
(正当行為)第三十五条 法令又は正当な業務による行為は、罰しない。引用元:刑法
まとめ:緊急自動車だからといってなんでも許されるわけではなかった
今回はパトカーなどの緊急自動車の最高速度や速度上限について調査してきました。
緊急自動車とはいえ、スピードも決められていますしパトカーもスピード違反で捕まることがあるようです。
救急車や消防車などの命を守るための車両にも制限があるなんて少し以外ですよね。
なので、緊急車両が近づいてきていたら必ず譲る行動をしましょうね。