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日本にパンダが少ない理由を解説|国内のパンダもご紹介

あなたは日本で飼育されているパンダの数がどのくらいいるか知っていますか?

2020年5月現在、全国で10頭のパンダが飼育されています。
しかし、兵庫県神戸市にある神戸市立王子動物園にいる「旦旦(タンタン)」が7月までに中国に返還されることになりました。このため7月以降には国内のパンダは9匹となってしまいます。

パンダと言えば上野動物園で2017年6月12日に生まれた「香香(シャンシャン)」が当時はかなり話題となっていましたね。そのくらいパンダが生まれるということは貴重であるということがわかるでしょう。

では、日本にはなぜ10頭しかパンダがいないのでしょうか

今回はその謎について調べたので解説&国内のパンダをご紹介したいと思います。

日本にパンダが少ない理由

では日本にパンダが少ない理由を解説していきます。
そもそも日本に10頭とは少ないのでしょうか

飼育されているパンダは2019年時点で世界で600頭存在しています。
つまり、日本には1/60のパンダがいるということです。世界には196カ国あることを考えると日本は結構なパンダ率であることはわかるかと思います。もちろん、自然で生きているパンダを総計するともっとたくさんいます

しかし、ここで考えて欲しいのが飼育されているパンダが世界で見ても600頭しかいないという現実です。これは日本にパンダが少ない理由と共通なので一緒に解説します。

絶滅危惧種になるくらい少ない

1990年から2016年までジャイアントパンダは絶滅危惧種に指定されていました。2016年9月4日に国際自然保護連合(IUCN)が解除を発表しました。

絶滅危惧種からは解除されましたがそれでも危急種であり「絶滅危惧」のランク内ではあるため未だに数は少ない状況です。

飼育されている600頭の内500頭以上のパンダは中国で飼育されています。パンダと言ったら中国のイメージは強いですよね。「旦旦(タンタン)も中国から繁殖目的と阪神大震災で被災した子供達を元気付けるために借り受けたパンダです。

つまり、中国からパンダを借りることで日本はパンダを増やすことができていると言っても良いでしょう。

中国ですら500頭ほどしかいないため、日本の10頭というのは世界で見ると少なくはないです。しかし、そもそもの数が少ないため10頭に留まっていると言えます。

飼育が難しい

パンダを中国から借り受けていても中々増やすことに難航しています。その理由はンダの飼育が難しいことが原因です。

パンダの繁殖にはタイミングがとても重要です。メスとオスの発情期が一致していないと交尾に至りません。特にメスの発情期が極端に短いため、そもそもの繁殖にいたる回数が少ないのです。

また、運よく交尾、妊娠、出産という経過を辿っても、そこからさらに難関が待ち受けます。

生まれた赤ちゃんはとにかく小さいのです。全長16cm、体重180gほどです。
どのくらいの大きさかわからない人は、全長が1万円札の長編、体重がトマトだと思ってください。

とても小さく軽いためしっかり見ていないと健康状態の確認がかなり難しいでしょう。そして大切な授乳が行われているかの確認も大変だと聞きます。

身体が小さいということはその分気温や湿度などにも影響を受けやすいためシビアな環境作りとなります。

ここまでの説明でわかるとは思いますが、パンダが日本で増えにくい原因は繁殖が難しく、その後の飼育も難しいことが挙げられます。
特に中国のようにパンダの飼育の数が多ければ経験が豊富なのですが、日本はそうはいきません。いくら他の国よりも多いとは言え、経験が豊富とは言えないでしょう。

そのような中でパンダの飼育で良好な状態を保っている日本の飼育員は優秀であることは間違いありませんね!

国内のパンダをご紹介

パンダが少ない理由からは離れ、国内にいるジャイアントパンダを簡単に紹介します。パンダは見ているだけで癒されますよね。パンダを見て心を癒されに行ってみてはいかがでしょうか!

上野動物園(東京都)

カカ(リーリー):2005年8月16日生まれ、オス

真真(シンシン):2005年7月3日生まれ、メス

香香(シャンシャン):2017年6月12日生まれ、メス

上野動物園ではシャンシャンがとてつもない人気でしたね!シャンシャンが注目を受けていた理由は自然交配で順調に成長しているからです。1972年から飼育されているジャイアントパンダの歴史を見ると初めて自然交配の成功例だったのです。それ以上にシャンシャンは可愛い。とにかく可愛いです。

リーリーとシンシンは同い年!リーリーはマイペースで少しおっちょこちょいなところが可愛いですよ!シンシンはとにかく食いしん坊です。食いしん坊ではありますが繊細なところもあるようなので大きな音は出さないようにしてあげてくださいね!

アドベンチャーワールド(和歌山県)

永明(えいめい):1992年9月14日生まれ、オス

良浜(らうひん):2000年9月6日生まれ、メス

桜浜(おうひん):2014年12月2日生まれ、メス

桃浜(とうひん):2014年12月2日生まれ、メス

結浜(ゆうひん):2016年9月18日生まれ、メス

彩浜(さいひん):2018年8月14日生まれ、メス

イケメンパンダで有名な「永明(えいめい)」、9頭の出産をしている最強のお母さん「良浜(らうひん)」、「永明」と「良浜」から生まれた双子パンダの姉の「桜浜(おうひん)」と異妹の「桃浜(とうひん)」、アドベンチャーワールドで1番大きな赤ちゃんとして生まれた「結浜(ゆうひん)」、そして1番小さな赤ちゃんとして生まれた「彩浜(さいひん)」がいます。

国内で1番多いパンダ数のアドベンチャーワールドは様々な性格のパンダと会うことができます。

「彩浜」は国内で1番小さなパンダであるため大きな大人のパンダと比較することもできますね!

神戸市立王子動物園(兵庫県)

旦旦(タンタン):1995年9月16日生まれ、メス

王子動物園唯一のジャイアントパンダです。2000年に中国からやってきました。もともとは「興興(こうこう)」というオスのパンダがいましたが2010年に亡くなってしまい、そこから1匹で王子動物園を盛り上げてきました。そんな「旦旦」は2020年7月には中国に帰ってしまいます

20年に渡って日本のパンダ業界を引っ張ってきてくれた「旦旦」にお礼が言いたいです。日本に来てくれて本当にありがとう、と。

寂しくはなりますがいなくなってしまう前に一度見に行ってください!

まとめ

日本にパンダが少ない理由を解説|国内のパンダもご紹介」ということで解説してきました。

日本にパンダが少ない理由だけでなく、国内のパンダについても説明できたので大満足です。

「旦旦(タンタン)」がいなくなるのは残念ですが、王子動物園に行ける人最後に会いに行ってみてはいかがでしょうか?

パンダに癒されましょうね!

では、今回はこの辺で。