同志国という言葉を知っていますか?
日本政府が同志国の軍支援へ「OSA(政府安全保障能力強化支援)」というものを新たな枠組みとして公表することになりました。
同盟国という言葉は聞いたことはあるけど、同志国についてはあまり聞いたことがありませんよね。
今回は同盟国と同志国の違いについて紹介します。
同盟国と同志国の違い
ではまずはよく耳にする同盟国、その次に同志国についてまとめます。
同盟国とは
まずは言葉の意味として
同盟=国家・団体・個人などが同じ目的のために同じ行動をとるように約束すること。その約束によって生じた関係。
同盟国となると主に条約などによって軍事同盟を結んでいる国を指します。
実は日本の同盟国はアメリカ合衆国のみとなっています。
1960年に「日米安保条約」が締結され日米同盟が成立しました。
準同盟国というものもあり、同盟国に準ずる安全保障上のパートナーの事を指します。
例えば、オーストラリアやイギリス、フランス、カナダ、インドがあります。
この4国はACSAの締結で準同盟国という立ち位置となりました。
ACSAとは
自衛隊と他国との間で物資や役務を融通しあうための協定。食料、燃料、弾薬、輸送、医療などを相互に提供できるようにする。安全保障・防衛協力を円滑に進め、連携の実効性を高める狙いがある。国連平和維持活動(PKO)や共同訓練、大規模災害の支援の場などでの協力を念頭に置く。
引用元:きょうのことばセレクション
同志国とは
では続いて同志国についてです。
同志=志を同じくする者。同じ仲間。互いに同じ種類のもの。
同志とは同盟とは違い約束はありません。あくまでも志が同じということです。
つまり方向性があっているもの、ということになります。
ある外交課題において目的を共にする国、これを指す言葉として用いられるのが同志国となります。
何かの条約などを締結しているということではありません。
まとめ:同盟は約束、同志は方向性が同じ
簡単に同盟国と同志国についてまとめてきました。
同盟国は条約が締結されて定められた国同士で、同志はそういったものはなくあくまでも方向性が同じというものです。
日本の純粋な同盟国はアメリカ合衆国のみとなります。
同志国はこの国!という明確な決まりはほぼありません。ですが、物事に対しての方向性が同じとなった場合には同志国となります。