最近、アメリカではアジア系住民への差別や暴力などの増悪犯罪(ヘイトクライム)が増えていることがわかりました。
アメリカと日本の関係性は表面上をみると良好な関係を保っているようにみえますが、実際のところどうなのでしょうか。
今回はアメリカでアジア系住民への差別などの増悪犯罪が増えている理由について調査していきたいと思います。
目次
アメリカでアジア系住民への増悪犯罪が増えている
ボコボコに殴られ、髪を引っ張られ…相次ぐアジア人へのヘイトクライムにパックン「アメリカの理想を聞いて育った僕としては、恥ずかしい限りだ」
アメリカ国内でアジア系の住民を標的にしたヘイトクライム(憎悪犯罪)が増えているという。 先月25日にはニューヨークのチャイナタウンを歩いていたアジア系男性が何者かに背中を刺され重傷を負ったほか、ロサンゼルスにある東本願寺別院も放火や破壊行為の被害に遭った。こうしたヘイトクライムの発生件数は今年に入って16都市で122件と、2019年の2.5倍(ニューヨークでは9倍)に達している。
引用元:ライブドアニュース
アジア人へのヘイトクライムが増えているのは本当のようですね。
2020年だけで122件ものアジア人へのヘイトクライムがあり、年々回数が増えている傾向にあるようです。
アメリカに住むアジア人は気が気ではないでしょうね・・・
アメリカ出身のパックンさんは「アメリカの理想を聞いて育った僕としては、恥ずかしい限りだ」とコメントをしています。
いろんな人種、宗教、ルーツの人々が一緒に国を作り上げるのだというアメリカの理想であると聞いて育ってきたようですね。
- 1882〜1902年の中国人排斥法
- 1942〜1946年の日系アメリカ人の強制収容
- 1992年のロス暴動
など様々なアジア系へのヘイトな歴史があります。
現状ではアメリカの理想とは真逆となってしまっているのですが、なぜアメリカではアジア人差別が行われてしまっているのでしょうか。
アメリカでアジア系住民への差別の理由は?
日系人の西海岸への進出
1800年後半から1900年前半にかけてたくさんの日系人がアメリカ西海岸に移民していました。
西海岸いは農業関係などの仕事が豊富にあり、それを求めて移動したという経緯があるようですね。
民間企業の斡旋先が西海岸を指定していたことも多かったようです。
しかし、元々西海岸に住み働いていた人からすると
「仕事を奪いにきた」
こう思われてしまいますよね。
しかも、アジア人は勤勉で真面目という労働において使いやすい側面も持ちます。
徐々にアメリカ人の西海岸での仕事が日系人が担う場面も増え、日系人=「自分たちに不利益をもたらす」
このような観念ができてしまったようです。
歴史的背景を考えると白人が黒人を差別してきた歴史に似てますね。
年配の日系人の方いらっしゃいますしね。美味しい日本風のお米が食べられる!っていうのが当時の日系人にとってどれだけの喜びだったか、は想像も出来ないですね。ともかく、1900年代の初めに西海岸に渡ってきた日系人の努力と苦労と迫害と強制収容と不屈の挑戦の結果、今の日本人の居場所も食物もある
— Tsunehisa Nakajima (@carlostsune) September 21, 2020
元々差別は根強いがトランプ前大統領の発言が問題に
歴史的背景だけでなく、アメリカの前大統領であるトランプ前大統領の発言も拍車をかけたとされています。
コロナでアジア人を差別に追い込んだトランプ大統領、やってる事がヒトラーのナチスと変わりないんだよ。歴史から学べよ。
— ぽっぽ (@sham3w) March 14, 2021
現在、全世界で蔓延している某感染症 の原因が中国にあると発言していました。
アメリカ人からみると日本人も韓国人も中国人も全て同じに見えることでしょう。
この結果、アジア人全てがヘイトクライムの対象となっていると報道されていました。
確かにその傾向は多少あるとは思いますが、トランプ前大統領がアジア人や日系人への差別を発生させたわけではないでしょう。
元々あった差別をトランプ前大統領の発言から顕在化された、というのが正しいでしょう。
やはり、歴史というものは根深いものですね。
は?トランプ前大統領のせいでアジア系の人が差別されるようになったって?印象操作やめろ#サンデーモーニング
— 雨宮優子 (@amamiya011) March 14, 2021
アメリカでのアジア系住民差別からトランプ批判に持って行くとは思わんかったw#サンデーモーニング
— 0518 (@0518ysk) March 14, 2021
アジア人は華奢であるため
これは差別といいますか、ヘイトクライムが増えている原因の一つかなというものがあります。
それは「アジア人は華奢」であることです。
現在、某感染症で世界的に不況が起きています。
仕事を失った人も少なくはありません。
そんな中、アメリカ人に比べアジア人は体が小さく金品を奪うのであれば容易いと考えている人もいたようです。
実際に、ハンドバッグの盗難や暴力からの金品の奪取などの事件が多々発生しています。
仮に「日本人」であることを伝えようとも金品を目的としていた場合は国籍は関係ありません。
アジア人・日系人は華奢であることもヘイトクライムの標的とされている原因なのかもしれません。
アメリカでアジア系住民への差別などの増悪犯罪に対するネットの反応
ネット上では最近のアメリカからのアジア系住民への差別にたいするネットの反応はどうなっているのでしょうか。
サンモニ確かにアジア系住民への差別、欧米でのヘイトクライムは許されないと思う…だが罪悪感など何のそので平然と自国の正当化、他国への責任転嫁など中国が取り続けた態度は問題じゃないの?トランプさんを非難する前に中共を非難したら?それに日本での在日外国人への差別を言われてたけど、彼らが
— カピバラ子 (@c041207) March 14, 2021
ヘイトクライムは許される行為ではないにせよ、中国の対応も悪かったという意見も多く見られました。
米国でまたアジア系へのヘイトクライム(憎悪犯罪)が相次いでいることを受け、ロサンゼルスのLittle Tokyoで抗議集会。予想をはるかに超える1000人以上が集まった。
最近は暴力性の強い凄惨な事件が多く、お年寄りがいきなり突き飛ばされて死亡したケースもある。#StopAsianHate pic.twitter.com/MeuljP4RvI— 福永 方人/Hojin FUKUNAGA (@ho_jin) March 14, 2021
抗議集会も行われたようですね。やはり、ヘイトクライムは最近になって顕在化したようですね。
コロナ以来のアジア系に対する欧米でのヘイトクライムをリアルタイムの出来事として目の当たりにしちゃって、色んなことが腑に落ち始めてるところある。とてもとても残念ながら。
— ゆり塩⭕️トイレ砂買って (@YuriSIO) March 10, 2021
実際に目の当たりにすると最近あった報道などへの理解ができますよね。これが良いことならいいのですが、真逆のことなので・・・
バイデン大嫌いだけど
アジア系へのヘイトクライムやめろという声明は正しいと思う— shin【新アカウント】 (@shin_shr201111) March 14, 2021
バイデン大統領は白人主義者だから、という報道もありましたが「日系人へのヘイトクライムをやめろ」と声明を出しています。
今回の日系人へのヘイトクライムは白人・黒人は関係ありません。
欧米で中国人に間違われてヘイトクライム食らわんよう旭日旗グッズを身につける日本人、それ自体がアメリカの風刺アニメか何かに出てくる間違った日本人像っぽくて面白い
— こうず (@kouzu) March 14, 2021
「私は日本人です」というのも中国人を狙ってのヘイトクライムなら効果があるのかもしれませんが、歴史的背景から考えると効果は薄そうですね。
最近、旭日旗と中国で色々問題も起きているので避けるのが無難かと。
【鬼滅の刃】ネットフリックス版に旭日旗の耳飾り?韓国が反応する理由は?
まとめ:歴史的な問題が顕在化したのがヘイトクライムの原因
今回はアメリカでアジア系住民への差別などの増悪犯罪が増えている理由について調査してきました。
差別に関しては昔からあり、最近の様々な問題から顕在化してしまったのがヘイトクライムの原因のようです。
現在の某感染症が治ればまた少しは落ち着いてくるのかなと思います。
アメリカにいる方はご注意を。